2005/02/04 (金)

「オークン」 「ソムロイ」  −2−

3日は節分。夕方から「鬼は外!福はうち ♪ !」と子供たちの威勢の良い声が聞こえてきます。

ふと・・・カンボジアの「オークン」「ソムロイ」の声が蘇ってきます。30度近い炎天下 生徒さんは1時間も前から待っくれたうえ 紙芝居 腹話術 踊りと私たちの出し物に喜んでくれました。
校長先生の一カツでみんな両手を前に合わせ「オークン」−−ありがとうございます!!
子供が一番好奇の眼差しで喜んだのはどうも風船だったようです。(写真)

校舎は?ここが図書室? 何クラス?
日本人の有志でここまで形づくられたものは 近隣の村からも視察に見えるそうですが〜〜私は正直愕然としました。教材もわずか。それも埃をかぶっている。机 椅子 のほか何一つ見当たらない。

この子達の親はポルポト政権時代に強制労働につかされた世代。ほとんどが無学。喜怒哀楽など表せません。学校に行くより家の手伝いをする方が大事なのです。生き抜く為にも・・・

「学校へどうか行かせて下さい」酒井さんが口を酸っぱくして言い続けています。

ところで紙芝居を喜んでくれたかって?
模造紙12枚分の絵巻物がカンボジアの空の下に〜〜〜グングン広がっていく。その有様を子供たちはナント思うだろうかとワクワク気味だった私。でも・・・慢心していたようです。
やはり通訳付きとなると手短にそして両者の緻密な「あ うん」の呼吸が必要だと痛感!!

全てが終わり帰ろうとする私たちに まわりの村人達がそっと言う「ソムロイ」ーーお金をくれと。その目に涙を溜めて・・・




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