2005/07/07 (木)

願いは虚し・・・・

近くの布多天神社の本殿 その両脇に 短冊がいっぱい下げられた笹飾りが2本ありました。カラフルな短冊には ハングル 英語 あるいは かわいい字で 〜〜さまざまな願い事が 書かれています。

私は 前日6日の夕刊トップを思い出し 短冊に書いた願いの虚しさを かみ締めている人達に 心を寄せざるを得ませんでした。

3段抜きの 大見出しー「国の責任認めず」「なぜ声届かぬ」〜〜
目頭を押さえる 私と同世代の人たちの写真が 切なすぎます。
7月6日  中国残留孤児訴訟 敗訴。

それは今年 2月中旬のことでした。突然 大阪の「よみうりTV」の方からメールを戴きました。その方は残留孤児を ずっと取材し続けている司法担当の記者とのこと。HPで私の事を知り「まだ先ですが 7月6日に大阪で 全国に先駆けて判決が下る。特集番組を企画したいから是非舞台の1部分を演じて欲しい」という趣旨でした。

どんな報道番組になるのだろう? 楽しみにしていたら あの忌まわしいJR西日本の事故が起きてしまった。突発事故に全社あげてかかりきりに〜〜。一度彼と連絡をとったが 当時は先が見えないくらい忙殺されていたようだ。

今日 7日の新聞に平塚の七夕まつりが カラフルに掲載されています。その下部に判決文がびっしりと。日本語を話すことも 文字を書くこともままならない為 短冊に記せなかっただろう60代の帰国者の心の叫びはーーーーー 再び国に見離されたーーー




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