2005/11/20 (日)

もう だまされない!

酒井 広先生 そろそろカンボジアへご出発ですね。
今年の初めに先生と彼の地へ ご一緒させていただき、奥地の「サカイ スクール」で平和と交流の旅の一環として紙芝居など 皆で演じたのがつい先日のようでもあり 懐かしく思い出すようでもあり・・・です。

以来 私の舞台を奥様と共に観劇下さったりして 楽しくご交遊
戴いてます。
先日 志木市での講演会で先生の「もう だまされない!」と題した講話は 笑い転げつつも 心の核のところでーー戦争が出来る国にしてはならない!がちゃんと届きましたよ。

カンボジアの旅の時〜〜 僕の兄は大学生で学徒動員された。連絡が途絶え その後 母の元に 遺骨もない白木の箱が届いたんだよ。母の姿が見えなくなったと思ったら いとおしそうに箱を抱きしめて納屋の隅っこで 背中を丸め”クッ クッ・・”と押し殺した声で泣いていたんですよ。小学生だった僕は大好きな母が人目を偲んで泣く姿を見た時 思ったね。

母を泣かせる戦争って何だ! 尊敬していたお兄ちゃんは何処?
返して 僕達のささやかな幸せを!!〜〜

カンボジアの炎天下で 私は先生のその言葉が身に沁みましたよ。「ごくありふれた家庭の幸せな一コマを奪い去る狂気沙汰」が何時の時代にもあってはならない〜〜この国だってそうだよ

大らかで 平衡感覚がおありで 決してアジらない先生のお人柄。そのお陰でカンボジアの旅がどんなに楽しく 稔りあるものだった事でしょう。

先生も80歳近いですね。10数回目の訪問が無事済まれたら皆で集まりたいですね。思い出話と今後の私たちの指針を伺いつつとびっきり旨いお酒を交し合いましょうね。
(写真は酒井広先生と志木市講演終了後に)




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