2006/04/07 (金)

足重く・・・(2)

池袋への稽古場通いも 間違わずにたどり着くようになりました。それに反比例して 私の頭はどんどん垂れていく・・・ 〜〜。

そうです〜〜皆で創り上げ 意見を出しつつ舞台作りをしていくのに 私は沈思黙考。どうも居心地が悪い。今日こそは何か新し
い発見、案、母親像、を出してみようと思うが みんなの前に出ると 何も言えない。さち子!どうした あのいつもの饒舌は? お前は真剣に取り組む姿勢が足りない、あの住谷さんを見習え!!稽古場へ入る前に 自分を鼓舞するが・・・・

今日も納得いかないと しょぼんとして帰宅途中 住谷さんと会う。「どういう風にあの母親を作ればいいのでしょう? 同じ台詞の繰り返しで〜〜。気が強いのか 大らかで太っ腹な人か、あれだけじゃ判らなくて・・」と問う。
「いやぁ・・神田さんが困るだろうなとは思いましたよ。あの台本じゃあ・・ね。 そんなに考えないでいいんじゃありませんか、いまのままで」。匙を投げられたのか 気負わずやれと、励まされたのか。疑心暗鬼にもなる。なぜなら住谷さんから固有名詞「円朝師匠」のアクセントを ズバリ指摘されたから。
「もうダメだ!」と落ち込んだのは 稽古開始数日後。神経ピリピリで 台詞を言うから会話にならないのだ。

でも居直ろう。考えなくて ”体”で ”心”で役作りしよう。池袋のネオンは容赦なく夜の灯りとなっていました。
         (写真: 稽古終了後 自分の衣装をたたんでーー主人公ハル役のひろこさん)


 


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