2006/08/31 (木)

振り返って

私にも夏休みがあった 昔々その又むかし・・・「夏休みの最終週」あたりは悪あがきのミンミン蝉のように(蝉は僅かの命を最高に燃焼させているのですが)ガアガア喚く日があったな〜〜〜。

8月後半になって映画「蟻の兵隊」「月光の夏」 舞台「蒼空」と立て続けに観ました。「蟻の兵隊」ー怒りと悲しみとーは、もう黙っていれない 自由に語れ 言え そして演じられる今だからこそ!  そんな切実感が迫る自主映画。

上映中心母体は 主演の奥村和一(80)さんを囲み実行委員会を立ち上げた早稲田大学生達が中心となった事を後で知りました。
奥田さんが"私たちには戦争はまだ終わっていませんよ≠ニポツリ漏らされた一言が ずっしり響きました。

「月光の夏」は私がどうしても語りたいものの1つ。
あの時代に私の近隣の佐賀県鳥栖(とす)市で起きた話。古ぼけたピアノを出撃前の音大生が無心に弾いた〜〜。
映画は2度目ですが今回も ベートーベンの「月光」が切なく激しく胸を突き上げました。

「蒼空」は知人の應 蘭芳さんが出演。「あんたを24年間育てたのは戦争で死なす為ではない!・・・・」こう言って別れ往く息子を送り出す母の台詞がやはり 心情的に一番心を寄せるのでした・・・。

いつしか つくつく法師と虫の音の晩夏です。




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