2009/01/11 (日)

「おくりびと」

昨年の何時だったかな〜〜「身につまされたよ」と妹がこの映画の感想を述べたのは。
病院漬けの義父が頭をよぎりつつ 元気に支障なく日々の生活を送っている私たちの母(91)をいつかは見送らないと〜〜と彼女は思ったことでしょう。

納棺師ーー言葉としてはじめて知りましたが私も一番身近なパートナーを見送りその場に立ち合ったはずですが・・・何にも記憶に無いのです。
映画を涙なくして落ち着いて見れたのがせめてもでした。

師匠の奥村公延先生が「お葬式」(伊丹十三監督)に出演なさった折の話を思い出しました。役でお棺に入ると微動だに出来ない〜〜それをこなす為座禅の修行をどれだけしたことか。役者の本領発揮はみえないところでの苦労が生きてくるのですね。

誰もが必ずくぐる人生最後の締めくくりをユーモアを交えながら山形の自然 チェロの音 役者の力量が作品を包含し”淡水の中の濃い味付け”として迫ったきました。

それにしても地元の映画館で整理券待ち。満席になるのは初めての体験でした。


 





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